茨城県常総市にある1級建築士事務所

BLOG
ブログ

水害後の家屋につきまして3

2018.07.09

今日の茨城県常総市は晴れ。

こんにちは。自然素材の家づくりにこだわる 建築アトリエ夢空間マツダ 一級建築士の松田直樹です。

水害後の家屋につきまして2 でもお話ししました通り、まずは床下を乾かすことからです。とは言っても、乾かす前に作業が必要です。
床上浸水の場合
まずは壁を剥がします。浸かってしまった壁から15cm~20cm上の壁を剥がして下さい。時間が経っている時は石コウボードなどの下地材が吸い上げていますので、さらに上部まで剥がして下さい。石コウボードは吸水するとカビが発生します。状況により壁全体となることもあります。(解体する場合はまずは壁からです。床を先にはがすと作業がしにくくなります。)この時、間違っても構造体である柱は傷つけないようご注意ください。

水害時4

その後、壁の断熱材の状態を見ます。グラスウールの方が多いと思います。グラスウールは一度水分を含んだら断熱効果はありません。例え乾いていたとしても外して下さい。そのまま入れておくと、構造材を腐食させる原因にもなります。次に床をはがします。
ベタ基礎の場合、
床下の泥を取り除いて、雑巾等で水気を無くし、強制的に扇風機やサーキュレーター等で乾かして下さい。(この時、土台、大引き等も水洗いしてください。)出来れば各部屋に一つくらいあっても良いと思います。匂いやカビが気になるため、途中でオスバン等の逆性石鹸を200~500倍に薄めたもの(雑菌の繁殖を抑えるので、柱、土台、あらゆる場所に広範囲で噴霧して下さい。)を噴霧しておいた方が良いです。
その後、扇風機等を使って乾かします。(一ヶ月くらいはこの状態で乾かして下さい。)最後にもう一度オスバン等の逆性石鹸を200~500倍に薄めたもので噴霧しさらに十分に乾かし、ベタ基礎の上に調湿材を乗せます。調湿材はゼオライトをお勧めします。ゼオライトは調湿効果、脱臭効果に優れていて、調湿効果は炭の約3倍、脱臭効果は炭の約30倍です。
これを敷いた後、防腐・防蟻材を土台、大引き等に塗ります。エコパウダーと言う商品は人体に無害ですのでこれを使うのも一つです。杉、桧等の土台であれば、油分を多く含んでいるため、侵入をある程度防いでくれます。(念のため塗っておくと良いです。)シロアリがいない地域から輸入された木材や集成材を使用している場合は、塗っておいてください。集成材はベニヤの様な合板と同様で屋内に侵入した水を吸ってしまい、カビ等が発生すると、シロアリの好きな空間となってしまうためです。
その後、床の施工となります。
補足ですが、壁、床をはがし、土台等を水洗いする際は柱等の水洗いも忘れないで下さい。土台等に防腐・防蟻材を塗る時に一緒に塗ってくださいね。床下に調湿材と言いましたが、しっかりと床下内が乾燥し、消毒も済んでいれば、フローリングにスリットを設け、通気等のガラリ(ルーバーの様な物)を付ける等の対策をしても良いでしょう。

次回は布基礎の場合をご説明します。

PAGE TOP