2019.12.12
今日の茨城県常総市は晴れ。今日はぽかぽか陽気ですね。
こんにちは。自然素材の家づくりにこだわる 建築アトリエ夢空間マツダ 一級建築士の松田直樹です。
La casa(高気密高断熱賃貸)新築工事のプラン編の続きについて書きます。
ご要望の一つの遮音性能を高める ですが、よく耳にするのは防音機能を高めたい、と言う言葉です。つまり、室内の音を漏らさないようにすることですね。
そのためにどうすれば良いか?ではまず、遮音の意味を理解しましょう。漢字の通り、遮音とは音を遮断する事をいいます。つまり、音を遮って、反射させるのが遮音材です。と言うことは、遮音材を使うと外に音は漏れませんが、反射して室内に返ってくるため、今回の様な賃貸では不向きと言えましょう。(家族間の音は許せますが、他人が出す音は気になるという方が多いです)余談ですが、音楽室などの音を出す部屋の壁に遮音材を張ると、室内の反響音が大きくなり非常に深いな音になります。
そこで今回使用したのが吸音材です。その名の通り、吸音は音を吸収してくれます。音を吸収することで音の跳ね返りを抑制します。音楽室などでボツボツと穴が開いた壁(有効板)を見かけたことがあるかと思います。こちらも吸音材です。
有りがちな間違いが、グラスウールを入れれば大丈夫と言う考えです。グラスウールは遮音効果があります。そのため、遮音材として使用するのは良いですが、音が跳ね返ってくることは覚えておいてください。用途によって、ロックウールなどの吸音材と使い分けると良いかと思います。
今回は外周面に吸音性能が高い、セルロースファイバー(屋根面もです。)、賃貸間の壁は界壁としても使用できるロックウールを吹込み、一二階の間も、界床としても使用できるロックウールを吹込み、防音機能を高めました。実際、夏の豪雨の日に二階にいたのですが、音が気にならないほどの性能の高さには驚きました。因みに、屋根はガルバリウム鋼板ですので、瓦と違い、音は大分聞こえます。
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