2020.05.16
今日の茨城県常総市は雨。風もちょっとずつ弱まってきたかな。
こんにちは。自然素材の家づくりにこだわる 建築アトリエ夢空間マツダ 一級建築士の松田直樹です。
地盤補強工事も終わり、次は遣り方です。
遣り方とは建築専門用語でして、丁張りとも言います。
上記の写真で言います、建物が建つ周りをぐるりと回っている板と木杭のような物です。何だろうな?って思う方もいらっしゃると思いますが、非常に大切な作業でして、これを間違えると大変なことになります。あまり専門的な事をお話ししてもしょうがないと思いますので、簡単に言いますと、これにより、建物が建つ位置と水平の高さを出す作業です。つまり、これを間違えると、全てが狂ってしまうわけです。ちょっと見えにくいかと思うのですが、板に釘を打って、糸を張る事により、柱壁の位置が分かります。これにより、建物の離れがどれくらいなのかの確認もできるわけです。また、この時にGL(グランドライン)の設定の確認もします。こちらも簡単に言いますと、建物の周囲の土や犬走りなどの高さ設定です。こちらもまた重要でして、道路や隣地より低くしてしまいますと、雨が降った時に全てが流れ込んで来てしまいます。そのため、基本は道路からは高くし、隣地からは同じ高さか、高くするか、あるいは、写真の様に周囲にブロックを積み増す。今回の様に周囲の高さがバラバラの場合はブロックを積んで土留めすることをお勧めします。最近は異常気象で豪雨が心配させるため、より一層GLの設定が重要となって来てますね。
と言うわけで、この遣り方と言う作業は非常に重要な作業なんです。確認を忘れないで下さい。
ちなみに、基礎工事が終わりましたら撤去します。
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